洋の東西を問わず、古来魔除け、あるいは力の象徴として使われて来ました。
日本では、陰陽道における晴明判であり、志摩地方の海女の付けるセーマンであり、大日本帝國陸軍の徽章です。
私も車に京都の晴明神社の御守りステッカーを貼っています。
アメリカ国旗のスターズ&ストライプはじめ各国のシンボルでもあり、アメリカ国防総省ペンタゴンは、形こそ完全な星形はしていませんが、持っている意味は同じです。(魔除けのお陰で、9.11同時多発テロの際は、旅客機体当たりの標的となりましたが、貿易センタービルに比べると、わずかな被害ですみました。考え過ぎでしょうか?)
北海道は、開拓使がこのマークを採用しました。
札幌観光をした方ならご覧になったと思いますが、開拓使が造った建物、道庁赤レンガや札幌時計台にはこの星のマークが付いていますし、開拓使麦酒醸造所からスタートした現在のサッポロビールのマークでもあります。
函館の五稜郭は、攻撃における死角をなくすための設計ですが、やはり結果として魔除けと北辰(北極星)をイメージしたこの形になりました。
では、現在の北海道のマークをご存知でしょうか?
道民以外の方には、あまり馴染みがないと思いますが、
五芒星ではなく七芒星(七光星)なのです。
そこから、北海道日本ハムファイターズのマークにも取り入れられています。
七芒星。
360度は7で割り切れませんから、正七角星は存在しません。
そのことから、七芒星には『不可能を可能にする』という寓意があるそうですが、
じつはこの形、チーム箱館の「蝦夷共和国」のマークだった経緯があるのです。
榎本たちが実際に使ったのは、菊紋に七芒星を配したものでしたが、原点はここにあります。
さらに、開拓使が五芒星を採り入れたと先に書きましたが、開拓使長官になった、あの黒田清隆は七光星を採択するように具申していた記録があります。
先に決めたばかりの五芒星からの変更は煩雑であることを理由にこの案は却下されましたが、
黒田清隆と榎本武揚との並々ならぬ関係を窺うことができます。
なぜ、今の北海道がこの七芒星にしたのでしょうか?
気にしたこともなく半世紀以上道産子をやっています。
まぁ、ほとんどの道民やファイターズファンの知らないことではありますけど。
現代に息づく呪紋なのです。
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