だいぶ削りましたけど、それでもちょっと長めになってるかもしれません。

百度によると原作創作年代は元代で、なんとおよそ一千年前の作品。


 登場人物とあらすじ


北宋の時代に钱塘で茶館を開いていた

赵盼儿(刘亦菲)は、自分の選択に責任を持ち「後悔はしない」賢い女性。


そんな赵盼儿は、科挙で探花となった婚約者の欧阳旭が首都で名家の娘と結婚すると聞き、真偽を確かめるべく上京する途中で


《夜宴图》を探している皇城司の顾千帆(陈晓)との腐れ縁を感じる再会から同行することに。


お互いを助け合いながら东京へ向かう間に、赵盼儿の姉妹分

夫に裏切られた上、子供からも疎まれて1人になり絶望して川に身投げした孙三娘(柳岩)や


戸籍が楽籍であることにコンプレックスを持ち続け、赵盼儿の反対を押し切りクズ男と結婚してしまい虐待されていた、琵琶の名手宋引章(林允)の2人を助け出したり


顾千帆が追手から逃げる手助けしたりするうちに、誤解も解けてお互いを認め合いすっかり仲良しに。





自分の過去がバレては高官の娘との結婚も危ういと、赵盼儿ら3人に嫌がらせをして都落ちさせる欧阳旭。


しかし、帰郷の途で顾千帆に叱咤激励された赵盼儿たちは、「このまま逃げ帰ってなるものか」と奮起し

周りの手助けを得ながら茶館を開き、自立して生活することを決めます。


苦難の中、お互いの気持ちを確認し合った赵盼儿と顾千帆の2人でしたが

2人の親同士の因縁や、顾千帆の複雑な家族関係と母のお墓問題、一筋縄ではいかないお商売等々…前途多難。


朝廷では病弱な皇帝の跡目争いに2人の高官がしのぎを削っており、各々が率いる2派の政争が40話を通して関係してきます。以下簡単にまとめると



赵盼儿と顾千帆、そして彼らを取り巻く人々の人生やいかに?ないか物語です。


 感想

上手くまとまってますよね。恋愛、仕事、政争、そして傍キャラストーリーの分量バランスがものすごく平衡だったというか。


加えて全体のレベルが相対的に高いドラマだったと思う《梦华录》

ココが良かった!と挙げていくタイプではなく、全てが及第、いや平均点以上だと感じられる良質なドラマ。


ただ、とっても残念なことに48話から40話に削られていることもあり、所々で「この話、何かが抜けてる⁉︎」と思うシーンは多く


短くなっているからなのか、困難もテンポよく早めに解決して長々と引き摺らないので、あまり心が痛まないストーリー展開(豆瓣スコア8.5ドラマに対してこんなこと言うのもなんですけど…)


淡々と、でも楽しく見たって感じかな。


さて、主演は世界の刘亦菲。あ、ご本人はアメリカ国籍です。ハリウッド映画にも出演されていますし、映画《ムーラン》公開時には物議を醸したこともありますので、日本でも名を知られている女優さんのお1人では?

このふんわり雰囲気美人(いや本物の美人なんだけど、まとう美女オーラが半端ないからそっちの方が印象深くなっちゃうのよ)の刘亦菲と陈晓の年相応、落ち着いたCPの好感度は相当高かったのではなかろうか。


作りものの「無理してるなぁ」っていう痛々しさがなかったから、大人の恋愛として眺めることができるキャスティングが功を奏しています。


普段なら女性キャラの空気読めない感じとか、多少イラッとすることもあるんだけど、今回主役3姉妹がそれぞれ好感度高くて、引章妹妹の成長も見ていてスカッとしました。


陈晓のアクションもすごく良かったんです♡ずーーっと思っていたけど、陈晓と朱亚文ってお色気分類だと同じカテゴリーですよね⁉︎


本日も浅く広くで少しだけキャラや俳優さんにも触れると

このブログでも度々書いている代旭が相変わらずイイ♡金持ちのドラ息子池衙内をものすごく魅力的に演じてました。


代旭ってホントどのドラマ、そしてどんなキャラであっても「このストーリーの中でこの役はこんな立ち位置が正解」っていうのを最大限に表現できる俳優さんだと思います。


だから毎度毎度、ちょっとした役でも深く印象に残るのよ〜。その上今回は全力で笑わせに来る!


あと

小うるさいとはいえ、孙三娘が人としてものすごく「姐御」だったのでそこも好ましくて。


お相手は官位はないけど进士である秀才の杜长风(张晓谦)。ドラマとはいえ「今度は幸せになって」と思わず応援したくなる2人。


また欧阳旭をはじめ、多数の悪役が出てきますが、

皆さま反派としての存在感といやらしさに溢れていて話が盛り上がります。


欧阳旭の小者ゆえの狂気、気持ち悪くて良かったわぁ♡


顾千帆の部下の陈廉(管云鹏)などにも触れたいけど短縮するため「歪嘴战神」と呼ばれているってことぐらいに留めておきますが

唇の片側を上げてニヤッとする演技にはご注目。


「へー、そんな茶文化が本当にあるんだ!」と思ったのが"茶百戏"


泡立てたお茶に清水で絵を描くと言うものらしい。


こういう感じの、遠くからお湯注ぐみたいなのは現代でもたまーに中華レストランでお見かけすることあります。


3人姉妹が最初に起業したのが中国茶カフェだったので、見ながらちゃんと中国茶を入れて楽しみたくなるドラマでもありました。




美術も美しかったですねぇ✨


とまぁ、なにかと高レベルな本作だとは思いますが、皇后についてはやっぱり一言いいたい。


最終盤、唐突に感じるほど皇后の存在が重要になってくるんですけど、短い登場のわりにキャラが早変わりするんですよね〜。


さらに、皇后の元にお忍びして刃を向けてる顾千帆を見たら、そこは大円団に必要な話であったろうとは思いつつ


なんとなく嘘っぽさが増しちゃって、気持ちがややクールダウン。重箱の隅をつつくようでなんですけど、そこまでは面白かっただけに残念。


↑ただし、それがあったからといって、面白くなくなったわけでもないです。ちょっとした違和感を感じただけ。


なんといっても主演が刘亦菲なので、日本でも放送があるだろう《梦华录》

女性にとってストレスの少ない古装でしたので、機会があったらぜひご覧くださいませ♪


その場合減らされた8話、このドラマに関してはあるとなしでは大違いだと思いますし、確認していませんけど、話題となり削除されたという「首から下へのキス」も、大陸ドラマとしては珍しいかもしれませんが世界的にはそこまで刺激的とも思えないので


8話とキスシーン、削除されたものは全て元に戻して輸出してもらえるといいですよね〜。


ここのところかなりの本数を3話以内であっさり離脱しています。暑いからか(?)決断が早くなっているようです。


豆瓣スコアは《梦华录》より高い《警察荣誉》ですら第3話まで到着できず…(でもコレと《唐医生》は涼しくなったらor気分次第で急に見ることにするかも)


今は早くも最新話に追いついちゃった《幸福到万家》の1本しか見ていません。こちらはなかなか心的負担が大きいので


あと1、2本くらい好みに合う軽いトキメキ系のが見つかるとイイな〜。