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今回は最近購入したお気に入りの銃をご紹介。
タイトルに記述されている様に、M500ですね。

M500というのは、度々話題になるモデルで、日本でもファンが多い銃です。
勿論、理由は桁外れな破壊力で、実弾の大きさは見慣れた44マグナムのカートリッジが小さく見えてしまう程デカいのが特徴。

以前から欲しいとは思ってたのですが、色々と購入に際して迷いました。
その理由は、製造されたロット(年代)やバージョンによって、重さ(重量)が違うのです。
一般的に多いのが960グラム程度のバージョン。
デカい銃の癖に、非常に軽いのです。 もっと重く出来るでしょーが。 あんなデカいバレルなんだから、中にナマリを入れるなりして重量アップをすれば良いと思うのですが。

軽い理由はABS樹脂だからです。 軽いとシラケるんですよねー。
で、重いバージョンだと1,100グラムを超えるのがあるのです。
これを求めて調べていたら、バージョン2のモデルがそれだと分かり、購入を決断しました。
因みに、同じルックスでもバージョンが違うと軽い960グラムになります。

こちらの商品は、オークションではなく正規価格の2万5千円弱(送料別)で購入しました。
早速、商品を受け取り後に重量を量ると、ガスが入った状態で1,111グラムありました。
でも、全く重く感じないですよ。 デカいから、重量が1キロ越えでも異常に軽く感じる訳です。

因みに実銃は2キロオーバーだそうです。 なんでも爆発力が強い為、反動もそれに比例して大きいので、少しでも反動を抑制する為に銃をわざと重くしたとの事。それでもスゴイ反動だと皆が言ってますね。

【タナカM500の評価は?】
 先ず、手に取って感じたのは”不満”です。
1つ目の不満は、パワーが弱いです。 M500という最もパワーがある銃なのだから、エアガンもそれに比例してパワーを強くして欲しかった。

2つ目の不満は、リボルバーのシリンダーの部分がオモチャ感まる出しでげんなり。
今迄、あまり気が付かなかったのですが、実銃のニッケルやステンレスの銃は、リボルバーの部分がクロームメッキの様な鏡面仕上げで角が丸まってツヤツヤしているのです。 ところが、タナカの(エアガンの)リボルバーのシリンダーは、コルトSAAも含め、全て亜鉛合金を削り出した際の削り痕(縦線)がガッツリ残っているのです。
表面がツルツルの鏡状態ではなく、削った際に出来上がる細かい線が一面に入っているのです。
だから、鏡の様にモノが映り込まないのです。
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M500だから気が付いたのです。 シリンダーがメチャデカいから目立つんですね。 どーしても銃の大部分を占めるだけに、その大きなシリンダーが実銃とはかけ離れたガサツな仕上げなのです。

【鏡面仕上げにチャレンジ!】
 ココで、今迄ブルーイングで培った【磨き上げ】テクニックが役に立ったのです。
最初は800番のサンドペーパーから縦線を削って無くす事から始めます。 400番の方がもっと早く簡単に出来たかも知れません。 結構指が疲れました。

そこから、1200番や2000番や3000番や5000番まで目が細かいサンドぺーパーで磨きあげ、最後はポリッシャーで磨くとピカピカの鏡と同じ状態になります。
このポリッシャー(コンパウンドの事)はやるのとやらないのでは雲泥の差が出る程、ツヤと輝きをアップしてくれます。

こうしてピカピカの鏡と同じ状態に磨き上げたシリンダーをフレームにはめ込むと、あ~ら実銃そのもの!♪ 

以下が大好きな元アメリカの警察官だったユーチューバーのヒコックさんによるM500の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=jqa1wdXJtV4

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鏡の様にツヤツヤでしょ? コレが重要なんです! 以下↓が俺が仕上げたM500です。

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因みに、タナカワークスのガスガンだけがこういう削り出しの荒い目をしたザラザラのシリンダーなのです。 モデルガンの方はヘビーウエイト樹脂だからツルツル仕上げとなっております。

実際のところ、タナカワークスが亜鉛合金のシリンダーを実銃並みにピカピカに磨き上げるのなら、人件費が大幅に増え、1丁2万5千円程度の小売価格が5万円以上に跳ね上がるのではないでしょうか?
それ位、荒々しい表面の金属を鏡の様な状態にまで磨き上げるのは大変な労力が必要となる作業なのです。
この作業をアルバイトで1日中しないか?と募集されたら、時給2千円でもキツイ思う。
指が痛くなるから、毎日出来ないでしょうね。 半日でリタイアする人が続出するのでは?ww
勿論、大量に仕上げるのなら、マシーンで磨き上げるでしょうけどね。 でも、やはり繊細なカーブで出来たフルート入りのシリンダーは、マシーンでも最初の作業だけで、繊細な仕上げは手作業になるでしょう。

あとついでに言うと、良くブルーイングするプロの業者さんが仰ってますが、プロは角を立たせるのが上手との事。
ですが、実銃のリボルバーのシリンダーは、角が丸まっているのです。オモチャだから角が立っているのです。
フルートの溝の部分の角は、実銃では研磨作業で磨き込まれているので、角が丸くなっています。
ヒコックさんの動画を見てみると、M29もM500も、全部角が丸まっていますよ。
是非、ブルーイングの業者さんもそれを理解し、削って角を丸める様にしてみてはいかがでしょうか?
これはタナカのリボルバーのガスガンだけに関する話ですが。

あ、最後に言うと。 かなり磨きあげたお陰で、リアル感がアップして実銃と見分けが付かない程で大満足しています! これで初速が90前後あれば100点満点なのですが・・・。

【結論】
 買って良かったです! シリンダーがデカい分、バレルが長く成ってバランスが取れて非常にカッコいいですね!
 あと、命中率が凄く良いです。 ガスブローバック並みか、それ以上の集弾性!(但し4mの射程距離)
この記事を読んで『俺も買おう!』と思った人には悪いお知らせです。
もう、バージョン2の重いモデルは市場に殆ど売ってませんよ。w
俺が買ったネットショップさんが俺が買った後、残り1つを持っていましたが、それ以外では見当たりませんでした。
オークションも見てますが、全部軽いバージョンのモノばかりですね。残念ですねー。

あ、またこういう事を言うと、タナカがM500を再販し始めるかな?w この間M29パフォーマンスセンターのブラック色が売り切れて手に入らない事を話をしたら、直ぐにブラック色を再販してるしww 読んでないか? このブログ? タナカ従業員?ww

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