【CCFF7】　クライシスコア ファイナルファンタジー7　クリア後のネタバレ感想。

【戦闘システムについて】

一番特徴的である戦闘システムについて。

正式名はデジタル・マインド・ウェーブ(D.M.W)というパチスロというか、どっちかというとパチンコ寄りのシステム。

基本的に自動でリールが揃っていくことで起きる効果自体にプレイヤーが損する効果はないので、ボス戦のような長期戦になりそうな場面では悪くないシステム。

戦闘の難易度自体もそこまで高くなく、最終的には攻撃力を上げて通常攻撃ばっかで戦ってた。かなり単調な遊び方だったので、このプレイが面白かったかはさておき。

【演出が邪魔】

問題はこの演出が時折ドアップになって、リールが止まるまでプレイヤーの意思関係なく強制的に見せられること。

777のように数字が揃って当たりますよーという煽り演出が入っても、それこそパチンコのように失敗することもあるし、疑似連のようなステップアップ演出もこの間はプレイヤーが何も出来なくなるってのがテンポを阻害してるし、ストレス要素にもなってる。

雑魚敵戦で演出が入って時間かかったあとに全体攻撃のリミットブレイクが発動しても、その演出の間に通常攻撃でもっと早く倒せたよねって思うし、こっちのHPが全快してる状態で全回復のリミットブレイクが発動しても無駄でしかならない。

戦闘を逃げようとしてる時に限って演出が発生して時間取られたりもするし、この演出アップ効果自体はマジでいらない要素。もうちょっと何回かテストプレイをしてほしい、実際にそれで快適に思ったのかスタッフに聞きたい。

【エンカウントに異議アリ】

また、エンカウントの仕様に関しても言いたくて、このゲームはいわゆるランダムエンカウントを採用してる…と思ったが厳密には違ってて、見えない当たり判定に当たると、強制的に戦闘が始まる仕組みになってるっぽい。

戦闘が始まったり終わったりするのにロードが無く、シームレスに戦闘が開始されるのは素晴らしい事ではあるが、このエンカウントの仕様上、エンカウントしたと思ったらまたすぐに当たり判定に引っかかって戦闘が始まることも多々あったので、これもどうにかしてほしかった。

一応、ダンジョンとかでも端っこを歩いていれば逆にエンカウントし辛くなるという逆手に取った要素もあるが、そんなことさせるんじゃなく、この訳の分からない判定システムを変えてくれと思った。これも個人的なストレス要素。

【マテリア合成】

ゲームをあまりやり込んでないから詳しくは語れないが、マテリアを合成してより強いマテリアをが作れるこのマテリア合成システムは良いと思った。

どんどん強化していってキャラクターを強く出来るので、やり込み要素の1つ。

【音楽について】

本作をやることによって、FF7の通常戦闘曲である『戦うものたち』がより好きになった。アレンジが良く流れるし、その出来も盛り上がりがあって素晴らしかった。

他にもエアリスが出る度に聴いてる気がするエアリスのテーマ、教会の中の曲も良かった。ずっとバイオリンが奏でられてるやつ。

ニブルヘイムの不穏な感じはアレンジでより強調されてたし、スラムや八番街を巡ってる時の曲も好き。最後には綾香が歌うエンディング曲、エンディングで流れるアレンジメドレーと、音楽の質は高かったと思う。

【ストーリー・キャラクターについて】

【ジェネシスとアンジール】

セフィロスを使ったプロジェクト・ジェノバの前身となる人体実験の話が今回の肝で、その影響されたキャラのジェネシスとアンジール。

アンジールはザックスの仲間でありちょっとした師って感じで、それなりのキャラクター性があったんだけど、ジェネシスがザックスと会う度に、ひたすらLOVELESSの朗読会みたいなキャラクターになってて、人間性に薄くて結構キツかった。声も聞いた感じ声優じゃないな？と調べてみたら、まさかのガクトだったという。いや、ある意味合ってはいるんだけど。


どうしても、ジェネシスには感情移入が出来なかった。ザックスも最後ら辺に突っ込んでたけど、もっと自分の言葉で語るキャラクターにしてほしかった。

アンジールに関してももっと掘り下げが欲しかった、序盤でもう気づいたらその場に居なかったパターンだったし、ザックスとの親交をより深めてからの方が、ソルジャーに誇りとかの言葉にも重みがあったと思う。

【昔のクラウドとセフィロス】

特に見たかったキャラが、昔のクラウド。

今のクラウドのようにクールなキャラじゃなく、ソルジャーになりたくてもなれない内気な少年って性格なのが新鮮。酔うところは相変わらず。見ててちょっと守りたくなるっていうか、可愛い系男子。

セフィロスもFF7本編で少しはあったが、おかしくなる前は結構普通のキャラクター。ジェネシスやアンジールにと仲が良かったらしいし、化け物地味た強さは健在。セフィロスがおかしくならない世界線はないんですか！

【ザックスとエアリス】

エアリスに関しての印象は、FF7本編とそこまで変わってないが、ザックスと出会った時から相思相愛だったんだなって感じ。

この2人のやりとりを見てると本当にお似合いだなって感じてしまう。会話のやりとりが、何というか自然。

出会った時にはクラウドと同じように教会に落ちてきたり、エアリスのリボンや花籠のくだりがあったり、FF7本編でのデート1回はザックスかの受け入りみたいなもんだなって分かるところがあったり、色々となるほどなーと思うところがあった。

まぁ後付けではあるんだろうけどね、そこを突っ込んじゃうと始まらない。

【ザックスの最期】

ザックスがどういう結末になるかを知ってるだけに、ゲームを進めていてあの『ニブルヘイム』に向かうことになるとこが分かった時、『ああついにきたな…』という気持ちになった。

ティファは残念ながら出番がかなり少なかった。仕方ないね。




あんまり出番のなかったタークスのシスネ。ちょっとザックスと良い感じにもなってたが、エンディングのあの後どうなったのか気になる。

武器がユフィと同じ手裏剣だったり、水着を見せてくれたりとサブヒロイン的立場。でも、ザックスはエアリスしか頭にないんだろうなとか考えるとちょっと悲しいｗ　

この後に人材不足になってイリーナとかが加入するんだろうし、もっとタークス関係の話が知りたかったな。




終盤、ザックスが魔晄病になったクラウドを連れて逃げている時、ザックスに全ての厄介毎がなすりつけられてる感覚に悲しくなった。神羅って場所は本当に簡単に人を切り捨てるし、村も焼き払うしでブラックもブラックすぎる会社だ。

大量の雑魚敵戦になり、煩わしいと思ってたリールの演出もこの時だけは特殊演出に代わり、むしろこれをやりたかったために演出を強調してたのかとすら思った。今までと違い、ここの演出だけは良くて熱くなった。




数多の神羅兵の前についには倒れ、ザックスがアンジールから受け付いだバスターソードをクラウドに預ける。

『おまえが…俺の生きた証。俺の誇りや夢、全部やる』

この一連の結末は分かっていたが、演出の良さで涙がホロリときてしまった。


最期にザックスの言った言葉。

『俺…英雄になれたかな』

英雄を夢見るザックスの本名は、『ザックス=フェア』という名前らしい。フェアというのは、クラウド（曇り）とは正反対の（晴天）を意味する言葉なんだとか。

君は最後まで明るく、そして間違いなくプレイヤーやクラウドにとっての英雄だったよ。

しかし、クラウドが最後に魔晄病から立ち直ったのなら、何でその後のミッドガルでまたティファに発見されるまで廃人状態だったんだ…？（FF7本編の話）

【総評】

戦闘システムやその他にも難はあったが、プレイしてみて良かったなとは思った。

最初にも言った通り、過去のクラウドやエアリス、ニブルヘイム以降のザックス視点、原作曲のアレンジと、見たかったものは見れたし聴けたりもしたので、それだけである程度の満足は出来た。FF7が好きならやらなくちゃいけない程ではないが、出来ればやった方が良いとは思ってる。

特に映像作品であり、本編の後日談のFFACCにはザックスも出てくるので、本作をやってないとザックスが出るシーンでちょっとポカーンとなる（実際になった）　こっちを先にやるべきだったなと軽く後悔してる。

FF7のファンディスク的立ち位置でもあるので、最近FF7を知った自分みたいな人に対しても、PSPの実機以外でも気軽に遊べるようにしてほしいところ。

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