1945年8月新聞

博物月報 @hakubutu

◎戦後70年の夏を迎えるにあたって、今月いっぱい、70年前の同じ日付の新聞から記事を数本、ツイッターでライブ配信（？）しようと思う。国威発揚の記事が多いが、それでもそこから時代や世相に迫ることができるからだ。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/X4OhkC7ZrT

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◎新聞は朝日新聞東京版の縮刷版を使用。当時の新聞は1日1枚、裏表2ページのみ。この頃天気予報は機密事項として中止されており、新聞に天気予報のコーナーはないので、天気データは講談社『昭和2万日の全記録』より借用。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/EKram0mSlO

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【1945年8月1日】東京、晴れ、気温29℃　●関東、東海などに来襲2000機／45機屠る／209機屠る／南西諸島基地発、敵艦3隻撃沈破 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/SQ1CilTY5K

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【1945年8月1日】●「航空灯をつけた敵機／爆音で味方機と識別しよう」〈敵機は大胆にも両翼の航空灯を煌々と点じ友軍機と紛らはしい欺騙行動をとりつゝ基地上空に侵入した／友軍機と見せかけるための苦肉の策とみられる〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/dwdC2VNgIe

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【1945年8月1日】●配給大豆をよく煮て配給味噌と混合すると倍量の味噌に。〈もろきうを4、5本も食べれば一食くらい抜いても平気だ〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/CoZBaedX3q

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【1945年8月1日】●「乾燥野菜の作り方」〈これからの主食減配〉を解決するためにジャガイモや茄子などの乾燥野菜の作り方を掲載。右記事は松根油（松の根からとれる油を航空ガソリンの代わりにしようとした）の奮戦記。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/AyE9Lfm6tu

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と、こんな感じで、8月31日まで1日数本upしていく予定（もし、あいだが空いたりしたらすんません）。基本、戦果と戦意高揚と食糧と燃料の記事ですが、このトーンが8月15日になってからガラッと変わ…らなかったりするのも、また興味深いところ。 #1945年8月新聞

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#1945年8月新聞 ハフィントンポストが似た切り口でやっていた。これはネタかぶるな…。両方見ていくと、より立体視することができるかもしれません。⇒【戦後70年】予告された空襲、困窮する生活　1945年8月1日はこんな日だった huff.to/1IzG2TU

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【1945年8月2日】東京、晴れ、気温29℃　●制空部隊、潜艦協力　来襲の敵を痛撃す／わが陸海の戦備着々強化／撃破千二十機 #1945年8月新聞 （70年前の同じ日付の新聞記事を1日数本配信） pic.twitter.com/PGumMJxLlr

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【1945年8月2日】●ナチ依然地下運動　大ベルリン地区合同管理本部ソ連代表の言明、〈ナチ地下組織の攪乱行動は依然として行はれてゐる／ヒツトラー総統が生存し何処かに潜伏してゐる可能性はある〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/MnwlAoiRWo

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【1945年8月2日】●「太つた疎開児童／鳴子温泉の小石川組」前年9月に疎開した児童3341人。低学年は身長が地元児童より高いが、高学年は逆。体重も地元が上。〈要するに疎開児童はすくすくと育つて居り〉すくすくと？ #1945年8月新聞 pic.twitter.com/2jCj4AhDxT

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【1945年8月2日】●軍管区同士の境目に居住している人へ〈自分の軍管区の情報だけを聞いてまあ大丈夫だらうとたかをくくつてゐると／お隣の軍管区から侵入してきた敵が…〉〈神経をこまかくして聞いて貰ふより仕方がない〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/3UriAWOOxO

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【1945年8月2日】●〈空襲その他の関係でお魚の配給がトンと途絶えてゐる〉〈冷凍ホツケ、カレヒ等も暑さと延着のため著しく鮮度が落ちてゐる〉ので、これを粉にして代用食「揚げ蒲鉾」を製造し配給。（続 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/Oj6FiFxkVw

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【1945年8月2日】承前）〈冷凍ホツケ、カレヒ等〉に〈ひめむかしよもぎ〉などの野草を混入。〈魚のまゝ配給される場合は食べられる部分は40％に過ぎないが、これだと100％食べられる〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/L6WEwRPsx8

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なお、混入する野草〈ひめむかしよもぎ〉とは、こちら。 #1945年8月新聞 had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angi…

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この配給される魚が〈著しく鮮度が落ちてゐる〉というのがくせもので、半ば傷んだサバやニシンが来る。やむを得ず食べるとじんましんになるというのは、戦時中、都市部に住む人の共通体験でもあった。 #1945年8月新聞

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それが尾を引いてか、1970〜80年代になってもまだ、サバやニシンなんか食べたくもないという40〜50代の人は、そこそこいたように記憶している。 #1945年8月新聞

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【1945年8月3日】東京、快晴、気温30℃　●敵接岸に手具脛（てぐすね）：大陸前線陣地発／B29総数六百機が来襲／沖縄・伊江島に敵大型用基地 #1945年8月新聞 （70年前の同じ日付の新聞記事を1日数本配信） pic.twitter.com/uzK4saxWGe

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【1945年8月3日】●「鶴見、川崎を爆弾攻撃／水戸、八王子、立川、長岡、富山を焼爆す／清水、浜松襲ふ／盛に陽動戦法で侵入」この記事は、空襲の翌日に司令部が発表、それを元にしたものなので、実際の空襲は8月1日夜。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/UqjbwsaRwy

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【1945年8月3日】●2面「備へあれば憂ひなし／事前疎開にあがる凱歌」〈長岡：被害は最小限度に止めた／市民は予めこれに備へて家財等の疎開をやつてゐたので実害は僅少に止まつた〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/P58cUAciXA

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【1945年8月3日】〈被害は最小限度〉で〈実害は僅少〉と報じる一方、紙面の下には長岡市長殉職の記事が。この空襲で長岡は市街地の8割を焼失。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/TxA3P52GVy

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なお、長岡の花火大会は、例年、空襲の始まった時刻（8月1日22時30分）に慰霊の花火を打ち上げる。あわせて、市内の寺院が鐘を鳴らす。 nagaokamatsuri.com/omoi.html #1945年8月新聞

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【1945年8月3日】●「敵の謀略“予告爆撃”」〈敵は「数日の中にはどこどこの軍事施設を爆撃するから一般住民は飛ばつちりを食はないやうに避難せよ」といふ意味のビラを撒き…〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/1vi1Dq1cpE

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【1945年8月3日】●「早急に戦列へ／長期未就業者は再配置」〈長期欠勤者など戦列より脱落してゐる者は相当数に上る／速かに緊急産業部門に復帰させる〉戦災で工場が操業休止になった従業員について。右は警察官採用広告。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/lmJSkoAA23

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【1945年8月3日】●この日の新聞広告「活かせ古本　巌松堂古典部」「患者移送疎開に　東京寝台自動車」神保町の巌松堂は2010年まで営業していた老舗。（本日の記事配信はここまで） #1945年8月新聞 pic.twitter.com/O7yBg1FbDN

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