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柵のようなものが設置されたこちらの横断歩道『スマート横断歩道システム』。これは人口1000万人の大都市、深セン市郊外に設置されたものなのですが実は歩行者の信号無視を防止するための柵とのことです。

中国といえば横断歩道を使わず道路を横切る歩行者や横断歩道では信号無視をする歩行者、所謂中国式横断が後を絶たないと言われています。具体的な数値を出すと交通死亡事故で亡くなる人は毎日700人あまり1年間で26万人いるとされ、交通死亡事故の53%は歩行者や自転車が信号無視をした結果発生していると言われています。そんな中国で先日設置されたのは信号に合わせて開閉するゲートです。

深圳南山首推神器 专治"中国式过马路" - WikiOmni

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設置した深セン交通警察によるとゲートは同市の小学校近くに設置されたもので信号に合わせて5~10秒ほどのタイムラグを設け開閉するシステムだとしています。さらにこのゲートはただ開閉するだけではありません。仮に信号無視を検知した場合はスピーカーで「あなたは違反している。信号は赤です。交通安全に注意を払ってくだい」などと警告されるといいます。
またこの交差点は行き来する歩行者や車は全て録画されており、歩行者に至っては顔認識がされているといいます。その為、ゲートを破壊したり明らかな犯罪行為が確認された場合は近くにある巨大モニターに顔が晒される他、ネットワーク経由で当局に情報が伝達されるとのことです。

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スマート横断歩道システムは試験的に導入されているもので将来の量産化も含め改良を施すとしています。

ちなみに中国では他にもゲートを設けた例や霧状の水を出し交差点に進入させない装置が設置されたことがあります。
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噴水・信号連動装置